人文論叢, Volume 31동대학교, 1987 - Humanities |
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... として,一種の現實超越の思想そのものとして固定するものであり,中世文學の理念としてのミヤビはそのようなものとして意識され追求されるといわれる。が,透谷の風流観もはたしてこのような傳統的な風流観の影響を受けているのかという疑問が生じる。透谷 ...
... として,一種の現實超越の思想そのものとして固定するものであり,中世文學の理念としてのミヤビはそのようなものとして意識され追求されるといわれる。が,透谷の風流観もはたしてこのような傳統的な風流観の影響を受けているのかという疑問が生じる。透谷 ...
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... として,そこの「風流」の意は旅戀と深くかかわっている。続いて,この宴歌(六-1016 )には「風流」士の意味として「遊士」(みやびを)と「風流秀才の土」という二つの言葉が出ている。「遊士」と記述されている歌は萬葉集卷二-126,127 ,卷七-1295 ,卷八-1429 ...
... として,そこの「風流」の意は旅戀と深くかかわっている。続いて,この宴歌(六-1016 )には「風流」士の意味として「遊士」(みやびを)と「風流秀才の土」という二つの言葉が出ている。「遊士」と記述されている歌は萬葉集卷二-126,127 ,卷七-1295 ,卷八-1429 ...
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... として作用していることがわかる。つまり,透谷の「インスピレーション」の發想の根底に芭蕉への意識があったことを想えば ... としても、その「悲戀」が芭蕉觀の解釋のための一つの論題として引かれていることで,透谷の意識がそれに当っていることはいなめ ...
... として作用していることがわかる。つまり,透谷の「インスピレーション」の發想の根底に芭蕉への意識があったことを想えば ... としても、その「悲戀」が芭蕉觀の解釋のための一つの論題として引かれていることで,透谷の意識がそれに当っていることはいなめ ...